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初出:Record20 融合騎 真正古代ベルカ式における魔導運用技術の一つで、独立した人格型支援ユニットを術者と「融合」させる事で術者の支援を行う。 アギトが真正古代ベルカ後期型、リインフォースIIが最新ハイブリッドタイプの融合騎である 術者と融合して管制・制御するという点において融合型リアクトプラグであるリリィとの共通点は多く、 リインフォースIIはリリィの指導に当たる事が多い。 銀十字への直接通信 カレンからの通信は、銀十字の書に直接繋げられている。 フッケバインの特殊通信技術は飛翔戦艇フッケバインの装備によるものと、カレンやフォルティスなど個人の能力によるものがあるが、 トーマへの直接通信はカレンの能力によるもの。 高町ヴィヴィオ 高町なのはのひとり娘であり、現在はSt.ヒルデ魔法学院中等科の生徒。 格闘戦技ストライクアーツの競技選手であり、全国レベルの実力者でもある。 連れている小さな飛行うさぎは、補助制御型のインテリジェントデバイス「セイクリッドハート」(愛称クリス)。長年の愛機である。 煌竜/クリムゾンスラッシュ 「煌竜」は、シグナムの連結刃を駆使した炎熱攻撃。 「クリムゾンスラッシュ」はディバイダーから分断効果を使用した斬撃を飛ばす中距離攻撃。 トーマの「分断」能力はいまだ完璧にはほど遠く、エネルギー攻撃を相殺した際には停止させきれなかった分のエネルギーは爆発となって破裂する。 初出:Record21 完全複製 「ディバイダーはコピーが可能」。ヴァンデイン社の研究成果の一つである。 クリーンエネルギー 現在、次元世界のほとんどでは魔力を使った魔導炉によって発電を行い、人々の暮らしに欠かせない電力を供給している (魔力を直接の動力として使用する文化も存在するが、精密機器などに使用するには定格化が困難であり、 現在、人間が住む土地のほとんどには電気が通っている)。 魔導炉や電力の過剰使用に対する批判もある昨今、「魔力→電力」を超えるクリーンエネルギーの開発は開発者達の夢である。 CW-ADX ラプター カレドヴルフ社が戦闘用の「自立作動型汎用端末」として開発した人型機械。 戦闘装備として「ソードブレイカー」を両手に装備する他、カレド社製のAEC装備にはすべて完全対応する。 魔力結合不可状態を始め、過酷な環境下でも活動できるため、様々な状況での運用が期待されている。 慣性制御 カレドヴルフ社製のAEC装備は、一般的な装備よりも遥かに重い。 もとより武装型デバイスや物理装甲を伴う装備は重量が増加しがちだが、AEC装備は端末内部に駆動部とバッテリーを置いているため、さらに重量が増す。 このため、大型のAEC装備は慣性コントロールのシステムが搭載されており、上手く扱えばほとんど重さを感じる事なく振り回す事もできるが、 トーマはその扱いがまだ上手くないようである 初出:Record22 防衛装備 キャロが使用しているのは、フォートレスの「盾」のうち中型のS2シールド(型式CW-AEC00X-S2)。 フォートレスユニットを装備していない(キャロは体格的な問題で装備が困難な)ため、エリアルマニューバやフォーメーションコンバットなどの使用はできないが、 地上での防衛・支援ユニットとして必要十分な能力を維持できる他、愛騎フリードとの相性も考慮されている。 ディバイド・ブレイク 分断効果を駆使した破砕攻撃。 「触れさえすればどんなものでも壊せる」とはカートの談だが、実際にはある程度の制限が存在する模様。 狙撃弾 マリーヤの能力。 手に持った銃弾を誘導弾として発射する。 小石や鉄球でも、指先でつまめるサイズのものであればどんなものでも撃てるが、撃ち出し時に火薬の初速を借りられる事、 発射後に安定して飛ばせる事、「どうせ銃弾は持ち歩く」事から、マリーヤは銃弾を好んで使用する。 スタナー ロロの愛用武器。 電気を扱う能力の保有者であるロロは、電化製品および電気使用武器全般に強い。 初出:Record23 JF704式改 管理局正式採用の輸送ヘリ。 かつて機動六課で使用されていたJF704式のマイナーチェンジ版。 人員・装備の高速輸送に欠かせない、六課の重要装備の一つ。 アルト・クラエッタ もと機動六課所属のヘリパイロット。 地上本部勤務だったが、今回新たに特務六課に異動となった。 スバルとは友人であり、トーマともかなり初期から知り合っていたため、トーマ的にも「お姉」の一人。 粒子攻撃 エネルギー粒子を使用しての攻撃。 応用法の幅は広く、近接戦闘を行う(銃砲型でないディバイダーを使用する)因子保有者の多くが基本技法として使用する。 ディバイダーVG4グラディオン クインのディバイダー。 エネルギー刃が回転動作をする、モーターソー状の「剣」である。破壊能力に長けた高性能ディバイダーだが……。 初出:Record24 AEC-05X「グラディエイター」 武器戦闘型の術者に向けた、個人用のAEC装備。 剣と盾、制御ユニットからなる総合装備で、「00X-フォートレス」をはじめ、各種AEC装備とも互換性がある。 盾には合金ニードルを発射する機構が存在し、射撃戦にも対応可能。 支給された1号機は、シグナムのパーソナルカラー「フレアバイオレット×ライラックホワイト」で彩色されている。 CW-MR212 カレドヴルフ社製のモーターローダー。 AEC装備の技術を盛り込んだ電力稼働車。 都市部での陸上高速移動を目的とした機体だが、カレドヴルフ社は社外も含めたMM(モーターモービル)事業部と連携し、 「公的組織向け乗用機」の開発も行っている。 AEC-09X-2「オクスタン」 ティアナ用にチューニングされたAEC装備。 使用するカートリッジによって、複合エネルギー弾や重金属製の矢弾、電子誘導弾など、様々な弾丸を発射可能。 最初期から構想があった機体ながら、初期管理外世界に流通する「違法銃器」と酷似するその機構と外観から運用の許可が下りず、結果的に型番も後半にズレこんだ。 ヴァンガード・ドラグーン キャロとフリード用の装備。 S2シールドの後方支援用チューニングであり、支援と防衛に特化した性能が保持されている。
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わースレないー 東海アニ特実況スレで900レス目を超えても次スレが立っていない時に付くレスで、スレ立てを全て他人任せにして自分は動こうとしない一部の実況民が使用している。何かの歌の一節の「忘れない」がこのレスの元ネタになっているらしいが、それがアニメ『魔法少女リリカルなのはA's』のEDテーマの歌詞からなのか、テレビドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌の歌詞からなのかは分からない。しかしどちらにせよ、こんな駄レスをする暇があるのならその1レス分を用いて「次スレ、俺が立ててみるわ」と宣言した方がよっぽど建設的である。 - 本日の閲覧者数: - 昨日の閲覧者数: -
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【151〜200】 No. タイトル 作者 登場人物 151 白き覚醒 ◆HlLdWe.oBM 天上院明日香、ユーノ・スクライア 152 I Would Be the ***** in This Battle Royale ◆Qpd0JbP8YI L 153 13人の超新星(1)13人の超新星(2)13人の超新星(3)13人の超新星(4)13人の超新星(5)13人の超新星(6)13人の超新星(7) ◆WslPJpzlnU 柊かがみ、新庄・運切、エネル、キース・レッド、アレックス、相川始、金居、ヴィータ、キング、ヴィヴィオ、高町なのは(StS)、天道総司、アーカード、柊つかさ、万丈目準、浅倉威、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 154 ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない一人分の陽だまりに 僕らは居る ◆vXe1ViVgVI アンジール・ヒューレー、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 155 貴重な貴重なサービスシーン・なのはロワ出張編 ◆Vj6e1anjAc ユーノ・スクライア 156 現れるブルーアイス 破滅をもたらす「白夜天の主」風の中にあるもの ◆7pf62HiyTE 八神はやて(StS)、天上院明日香 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 158 Kな魔王/ダークナイトKな魔王/ミライノヒカリ ◆gFOqjEuBs6 キング、ゼスト・グランガイツ、ヒビノ・ミライ 159 進展!? ◆HlLdWe.oBM クアットロ 160 余波 ◆WwbWwZAI1c 相川始 161 E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(後編) ◆jiPkKgmerY キース・レッド、アレックス、天上院明日香、八神はやて(StS) 162 波紋 - a divine messenger of the two. ◆WwbWwZAI1c ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ 163 第三回放送 ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、オットー、リインフォース、アルフ 164 破滅へのR/血染め の ヴィヴィオ破滅へのR/なまえをよんで ◆7pf62HiyTE ヴィヴィオ 165 Round ZERO ~KING SILENT ◆HlLdWe.oBM ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居、アレックス、プレシア・テスタロッサ、リニス 166 燃える紅BRAVE PHOENIXわがまま ◆Vj6e1anjAc ヴィータ、アーカード、八神はやて(StS)、金居 167 Lを継ぐ者/SinkLを継ぐ者/あなたがいるから ◆7pf62HiyTE ユーノ・スクライア 168 Aの残光/強襲ソルジャーAの残光/夢と誇りをとりもどせ ◆gFOqjEuBs6 アンジール・ヒューレー、クアットロ、高町なのは(StS)、天道総司、ヒビノ・ミライ 169 突っ走る女 ◆HlLdWe.oBM 相川始、柊かがみ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、泉こなた 170 きみのたたかいのうた(前編)きみのたたかいのうた(後編) ◆Vj6e1anjAc ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ 171 Round ZERO ~GOD FURIOUS ◆gFOqjEuBs6 八神はやて(StS)、金居、エネル 172 Iの奇妙な冒険/祝福の風Iの奇妙な冒険/すたーだすとくるせいだーす ◆7pf62HiyTE 泉こなた 173 絶望の暗雲 ◆HlLdWe.oBM アンジール・ヒューレー、クアットロ、高町なのは(StS)、天道総司、ヒビノ・ミライ、キング 174 H激戦区/人の想いとはH激戦区/ハートのライダー誕生、Hカイザー/NEXT BATTLE誕生、Hカイザー/神と聖王 ◆gFOqjEuBs6 ヴァッシュ・ザ・スタンピード、スバル・ナカジマ、相川始、柊かがみ、ヴィヴィオ、八神はやて(StS)、金居、エネル 175 Yな戦慄/烈火剣精は見た!Yな戦慄/八神家の娘 ◆7pf62HiyTE ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、八神はやて(StS) 176 散る―――(前編)散る―――(中編)散る―――(後編) ◆Vj6e1anjAc スバル・ナカジマ、相川始、ヴィヴィオ、金居、エネル 177 A to J/運命のラウズカード ◆7pf62HiyTE スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ 178 Mの姿/鏡Mの姿/マイナスからのリスタート ◆gFOqjEuBs6 アンジール・ヒューレー、キング、高町なのは(StS)、天道総司、柊かがみ 179 こなたとリインと男の娘 ◆LuuKRM2PEg ユーノ・スクライア、泉こなた 180 Ooze Garden(軟泥の庭) ◆WwbWwZAI1c 金居、プレシア・テスタロッサ 181 第四回放送/あるいは終焉の幕開け(前編)第四回放送/あるいは終焉の幕開け(後編) ◆Vj6e1anjAc プレシア・テスタロッサ、リニス、リインフォース、アルフ、オットー、ドゥーエ 182 闇よりの使者 ◆LuuKRM2PEg アンジール・ヒューレー、キング 183 救済N/EGO~eyes glazing over救済N/Destiny s Play ◆7pf62HiyTE 高町なのは(StS)、柊かがみ、天道総司 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 185 Round ZERO ~MOONLIT BEETLES ◆7pf62HiyTE 金居、キング、アンジール・ヒューレー 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 187 解ける謎!!(前編)解ける謎!!(後編) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、キング、金居、アンジール・ヒューレー 188 分かたれたインテルメッツォ ◆WwbWwZAI1c 高町なのは(StS)、八神はやて(StS) 189 戻らないD/スバル・ナカジマ戻らないD/柊かがみ ◆gFOqjEuBs6 スバル・ナカジマ、柊かがみ 190 S少年の事件簿/殺人犯、八神はやてS少年の事件簿/フリードの来訪にヴィヴィオの涙 ◆7pf62HiyTE ヴィヴィオ、ユーノ・スクライア 191 抱えしP/makemagic抱えしP/DAYBREAK S BELL ◆7pf62HiyTE 高町なのは(StS)、八神はやて(StS) 192 ……起きないから奇跡って言うんですよ ◆HlLdWe.oBM 八神はやて(StS)、柊かがみ 193 Zに繋がる物語/白銀の堕天使Zに繋がる物語/サティスファクション ◆7pf62HiyTE スバル・ナカジマ、柊かがみ、八神はやて(StS) 194 Masquerade ◆gFOqjEuBs6 天道総司、アンジール・ヒューレー、キング、金居 195 Revolution ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ 196 Uを目指して/世界が終わる前に ◆gFOqjEuBs6 金居、キング 197 Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、スバル・ナカジマ、天道総司、キング、金居、ウーノ、ドゥーエ、オットー 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 ◆19OIuwPQTE 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 199 魔法少女、これからも。(前編)魔法少女、これからも。(中編)魔法少女、これからも。(後編) ◆Vj6e1anjAc 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、ウーノ、ドゥーエ、セッテ、オットー、ディード 200 Beautiful Amulet(前編)Beautiful Amulet(中編)Beautiful Amulet(後編) ◆gFOqjEuBs6 高町ヴィヴィオ、ジェイル・スカリエッティ、トーレ、ノーヴェ、セイン、ウェンディ
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日々の未来(6) ◆gFOqjEuBs6 冷たい風が、頬をくすぐる。 高町なのはは、己の身を抱きよせるようにしながら、目を覚ました。 殺し合いの会場とは言え、夜の気温は薄着で眠るには少し肌寒い。 結果として、熟睡に至る前に高町なのはを目覚めさせたのは、夜の風だった。 「ここは……?」 周囲は、見渡す限り瓦礫の山であった。 原形を留めた建造物など、この場所を中心に直径1キロは存在しないように思えた。 何もかもが壊された廃墟の山。街に降り積もる煤けた灰。 そのどれもが、先刻までの戦闘の激しさを物語っている。 「キングは……皆は……!?」 そうだ。全てを思い出した。 自分はつい先刻まで、仲間達と共に戦っていたのだ。 共に一つの光となって、悪の権化たるキングと戦っていたのだ。 未だ靄が掛ったような思考を振り切って、全ての記憶を取り戻してゆく。 まずは仲間達の安否。これは最優先で考えなければならない。 ヒビノ・ミライ、天道総司、アンジール・ヒューレー。 出会ったばかりとは言え、掛け替えの無い仲間だ。 その姿を求めて、周囲の瓦礫をもう一度見渡す。 「天道さん……!」 やがて見付けたのは、一人の仲間。 瓦礫の影に横たわっていた仲間の元へと駆けより、その身を起こす。 脈は正常。顔色は悪いが、瓦礫によるダメージも見受けられない。 それは偶然か、まるで天道を避ける様に瓦礫が散乱していたからだ。 この分ならば大丈夫だろう。最初に出会った頃と比べれば、幾分かマシだ。 次に、あとの二人の仲間の捜索を開始。 程なくして、天道と同じ様に横たわるアンジールを発見した。 「アンジールさん……!」 即座に駆け寄り、その安否を確認する。 アンジールの戦いは、天道やミライのそれとは決定的に違う。 カブトやメビウスに変身した彼らと違って、アンジールは生身で戦っていたという事。 それ故に肉体へのダメージも大きかったらしく、やはり天道よりは重症に見えた。 全身を血で汚したその身体を何とか起きあがらせ、脈を取る。 「まだ生きてる……早く手当をしないと……!」 ボロボロに痛めつけられてはいるものの、まだその命は燃え尽きてはいない。 早く何処かへ運んで治療すれば、助かる可能性は十分にある。 だが、現状では傷ついた二人を連れて移動する手段がない。 まずは天道とアンジールの二人に治癒魔法を行使し、最低でも歩けるようにならなければならない。 天道が回復すれば、二人で協力してアンジールを治療出来る施設まで運べばいい。 ……と、そこまで考えて、なのはは一つの事実に気付いた。 「ミライ君が……居ない?」 そう。何処を探しても、ミライの姿が無いのだ。 先程までここに居た仲間達の中で、ミライだけが居ないのだ。 否。ミライだけではない。この場から、ミライと共に消えて無くなった男が居る。 先程まで自分達を散々に苦しめ、最期の最期まで減らず口を叩き続けた男。 スペードのカテゴリーキング……名前は、キング。 「そうだ……あの時……」 そして、全てを思い出した。 メビュームフェニックスとなって、キングを飲み込んだ直後。 あの灼熱の炎の中で、何があったのかを――。 ◆ これ以上、キングに無駄な殺戮をさせない。これ以上、誰も悲しませない。 その為にも、揺るがぬ悪……怪人キングを、この世界から完全に消し去る。 絶対に死なず、消滅もしない不死生物。その法則を無視し、不死生物を消滅させるというのだ。 簡単な事では無い。それこそ、あらゆる物理法則を無視出来るだけの力がないと不可能だ。 そして、それを成す為の力が、不死鳥の勇者――メビュームフェニックス。 燃え盛る炎となったメビウスが、キングを飲み込んだ。 周囲の建物を焼き尽くし、崩壊させてゆく。まさに、圧倒的灼熱。 と言っても、それくらいは出来て当然。これは光となった者達の、魂を燃やした攻撃なのだ。 自分の命と魂の炎を燃やし尽くして、悪を焼き尽くす――。 その衝撃が、生半可なものである訳がない。 しかしながら、キングもさるもの。 本来ならば不死であるが故に、その執念も相当のものであった。 炎の不死鳥となったメビウスがキングの身体に組み付き、その炎で焼き尽くさんと迫る。 黄金の装甲は全て煤と消えた。剥き出しにされた、鈍くくすんだ黒金の筋肉。 こうなったキングは最早、裸の王様も同然だ。 しかし、それでも王は王。 「無駄だよ! 僕は死なないって言ってるだろ!」 「それでも、お前をこのまま野放しには出来ない!」 自分の命と引き換えに、魂の炎を燃やす。 ミライの絶叫と共に、メビウスの身を包む不死鳥の炎が更に熱く燃え上った。 よもやキングも、不死である自分を消滅させようとしているなどと思いもよらぬ事だろう。 だからこそ、キングにはここまでして自分を苦しめようとするミライ達が理解出来ずにいた。 「なんだよ、死なないって言ってるのにさ……! 結局お前たちも僕を苦しめたいだけなんじゃないか! 何が正義の味方だよ、この偽善者共が……!」 「それでも善だ……! お前を倒せるなら、今は偽善者だろうが構わない!」 メビウスの炎の中で、アンジールが絶叫した。 キングには、クアットロを殺された。愛する者の命を、まるで玩具を壊すかのように奪われた。 家族を奪われたという辛い事実が、アンジールにこの上ない程の愛憎を抱かせる。 だけど、今はもうそれだけでは無い。それだけで済むレベルの話では無くなって居るのだ。 こいつを逃がせば、これからも大勢の命が弄ばれるに決まっている。 二度とクアットロの様な犠牲を出さない為にも、こいつだけは倒さなければならないのだ。 その為ならば、例え偽善者だなどと罵られようが構う事は無い。 「倒す? 無理だって! 勝機が無いって分かってるのに!?」 「例え勝機は無くとも、希望はある!」 「そうだ! 希望がある限り、俺達は諦めない!」 「そして諦めない限り、僕達の可能性は無限大なんだ!」 信じる心が、不可能を可能にする……それが、ウルトラマンだ。 例え本来ならば不可能であったとしても、希望がある限り絶対に諦めはしない。 諦めない限り、ウルトラマンと、ウルトラマンが信じた人間の可能性は、無限大。 ミライの絶叫と共に、不死鳥の炎がキングの身を焼き焦がして行く。 キングの身体が、少しずつ粒子と消えて行く光景。 「お前ら……まさか!? そんな、ありえない! だって、僕はアンデッド――」 「これが私達の……人間とウルトラマンの、心の光の力なんだよ、キング……!」 「あり得ない! 不可能なのに……! こんな力……お前たちこそ化け物じゃないか!」 「違う――!!」 絶叫される、圧倒的な否定。 この力は、化け物の力などではない。 ただ奪う為に振るわれる、暴力的な力などと同じであってはならない。 これは、人の心の光が重なって生まれた新たな力。 そして、その使い方は―― 「――未来を切り拓く力だっ!!」 いつの日か、人間がウルトラマンと肩を並べて宇宙を飛べる日が来るまで。 そんな未来が訪れるまで、ウルトラマンは人間達の心の光を信じ続ける。 その為にも、こんな所で散っていい筈の無い命を、守り抜く為の力。 信じた皆が一緒に居てくれる。だから輝くこの力。だから燃やせるこの命。 最早この力に、不可能などあり得ない。 「あぁそっか……もういいよ! もうつまんなくなっちゃった! そんなに僕を消したいなら、お望み通り消えてあげるよ!」 緑の血液を吐き出しながら、キングが嘯く。 その声には、再び喜色が込められていた。 まるで、新しい興味を見付けた子供の様に。 「でも、僕一人では死なない! お前らの心も連れて行く!」 高らかに宣言し、キングがメビウスの肩に掴み掛った。 最早、キングに残された力は残り少ない。 装甲も武器も全て消失した今、戦力となり得るのはこの身体一つ。 それでも、メビウスの身体に組み付いて、最期の足掻きを見せる。 キングの身体から、アンデッドとしてのエネルギーが溢れ出した。 「お前が守りたかった人間たち、皆僕と一緒に逝っちゃえよ!」 メビウスとなって戦う四人と一匹の間に奔る、緊迫。 コイツはもう、生への執着を捨てている。 元々“命を大切にする”など考えもしない男だったのだ。 自分の命がここで消えると知った所で、それ程の執着はない。 ただし、悪質な事に自分一人で死ぬつもりもないらしい。 「私達全員で生きて帰るって約束したんだ……! こんな所で――」 「無理無理! 僕だって命がけなんだ、お前らだけ生き残れると思うなよ!」 「そんな事は……させない! 皆の命は、僕が守る!」 刹那、メビウスの中で、三人は感じた。 自分達の意識が、徐々にミライから離れて行く事に。 そして気付く。ミライが今、何をしようとしているのかに。 「総司さん。アンジールさん。なのはちゃん。フリード。 ここまで僕と一緒に戦ってくれて……本当にありがとうございます! 皆さんが居てくれるなら……僕はもう、何も怖くありません」 「やめろ、ミライ! 今際の言葉など聞きたくない……!」 天道が、メビウスの光の中で手を伸ばした。 だけど、その手は何も掴めず、ただ空を掴むのみ。 次第にミライの光から、後の全員の意識が遠のいていくのが、自分達にも分かる。 だけど、ここで意識を手放せば、掛け替えの無い者を失ってしまう。 それが分かっているから、少しでも抵抗しようとする。 「本当に、ありがとうございます……皆さん!」 されど、それ以上の抵抗は無意味であった。 刹那、メビウスの身体から炎とも光ともつかない弾丸が飛び出した。 メビウスの身体から強制的に射出されたその光は、メビウスの後方へと撃ち出された。 それらは、キングの視界の奥でそれぞれの形を取り、三人の人と、一匹の竜の形を形成。 全員で一緒に不死鳥となって、キングを倒す。 その為に心を重ねたのに……今、彼らの心はもう一度離れ離れになった。 それが何を意味するか。そんな事は、キングにもすぐに理解出来た。 「お前まさか……たった一人で死ぬ気で……!」 「これは“死”じゃない! 皆の命を……! 皆の未来を守る為の……!!」 少しずつ、少しずつ。炎とメビウスが一つになって行く。 何処までがメビウスで、何処からが炎なのか。その境界が揺らいでいく。 それはまさしく、メビウスの身体が炎の中へと溶けて行く様に。 やがて形を失い、黄金の光と灼熱の炎の境界が完全に消失。 同時に、爆発的な灼熱がメビウスを起点に発生する。 黄金の輝きを含んだ炎は、一気にキングの身を焼き尽くさんと燃え盛る。 同時に、周囲のあらゆる建造物を巻き込んで、何もかもを灰に変えて行く。 されど、守ると誓った仲間達には、瓦礫の一つたりともぶつけはしない。 意識を失い横たわる仲間達へと迫る瓦礫や火の粉を、メビウスの輝きが振り払う。 最期に残った力で、キングを焼き尽くし、仲間達を守り抜く。 無限大の可能性を、未来へとつなげる為に。 「やめろよ……お前、何処まで面白くない奴なんだよ……! なんで、こんな事……!」 「僕達ウルトラマンは、これからもずっと人間と共に歩んで行くと決めたんだ! その為にも! 人間と共に歩んで行く未来の為にも! ここで皆をやらせる訳には行かないんだ!」 これからもずっと……ウルトラマンは、人間と共にある。 例え人間の心の中から闇が消えないとしても、その心には確かな光がある。 心の中に、光と闇を両方抱いて、それでも走り続けるのが人間だ。 どんな矛盾を孕もうが、そこに存在し続ける。生きる意志を持って、未来を目指す限り。 そして生きている限り、彼らが信じた人間たちの心の光は無限の可能性を持っている。 そんな無限の未来を守り抜く為にも、大切な仲間達をここで死なせる訳には行かないのだ。 その為なら、自分が犠牲になろうと構いはしない。 ここで出会った大切な仲間達が、ミライの意思を継いでくれる。 どんな困難であろうと、こんな殺し合いをブチ壊して、皆で脱出してくれる。 そうしたら、彼らはきっと、もっと多くの命を守る為に戦ってくれる事だろう。 だから、ここで命を燃やし尽くす事に、何の躊躇いも感じない。 今度こそ本当に――もう何も怖くは無かった。 ◆ 不死生物は、絶対に死なない。 絶対に消滅する事も無いし、絶対に壊れる事も無い。 確か、自分達はそんな命を与えられていた筈なのに――。 (あれ……僕は……) 最早キングの身を守るものは何もない。 最高の盾も、最強の剣も。黄金の鎧も、鋼鉄の仮面も。 それだけじゃない。今はもう、この身体すらここには無い様に感じる。 もう自分には、何も残されてはいない。何もかもが無くなった。 圧倒的な虚無感が、キングの心を覆っていく。 が、それは一瞬。すぐにキングの心を、黄金の光が照らして行く。 (嗚呼、なんだよこれ……綺麗だなぁ) 最早、何処から何処までが自分の意識なのかも分からない。 黄金の光と灼熱の炎に包まれて、キングの意識も溶けて行く。 走馬灯の様に流れ込んでくるのは、アンデッドとしての一万年の記憶。 それから、数万年をウルトラマンとして生きて、大切な事を地球で学んだ男の記憶。 何もかもの境界が無くなって、一つに溶けて行く姿は、見た事も無い程に美しかった。 最期にこんな綺麗な光景が見えるなら、これはこれで良かったのかな、なんて柄にもない事を考えてみる。 もう自分は、カードに封印される事は無い。 無限に続く牢獄の様な苦痛を、もう感じなくてもいいのだ。 何故なら自分は、ここでメビウスの光と共に虚無へと還るのだから。 やがて自分で何かを考える事も無くなって行く。 意識が溶けて、少しずつ消失して行くのだ。 そして間もなく、完全に消えて無くなる。 黄金の光と灼熱の炎が完全に消える頃には――。 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード 消滅】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 消滅】 「ありがとう」 ここに、感謝の言葉と共に、決別を告げた少女が一人。 瞳に涙を浮かべて、心と身体に傷を負って。それでも、立ち上がる。 未来を守る為に戦い、無限の光の中で散った男を、なのはは忘れない。 例えどんな苦しい戦い経ても、どれだけの時間が経っても。 嗚呼、例え悠久の時が流れようと、絶対に――彼の名前を忘れてはならないのだ。 自分達を生かす為に犠牲になった男の名前を、まだ若い心に刻みつけて。 これから無限に続いていく日々の未来を、なのはは生き抜いていく。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、弁慶のデイパック(支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER) 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。絶対にヴィヴィオを救出する。 1.天道とアンジールを回復させる。 2.天道と共にゆりかごに向かい、ヴィヴィオを探し出して救出する。 3.極力全ての戦えない人を保護して仲間を集める。 【備考】 ※金居を警戒しています。紫髪の少女(柊かがみ)を気にかけています。 ※フェイトとはやて(StS)に僅かな疑念を持っています。きちんとお話して確認したいと考えています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】無し 【道具】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.……(気絶中) 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※PT事件とJS事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 ※なのはとヴィヴィオの間の出来事をだいたい把握しました 【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大)深い悲しみと罪悪感、脇腹・右腕・左腕に中程度の切り傷、全身に小程度の切り傷、願いを遂行せんとする強い使命感 【装備】リベリオン@Devil never Strikers、チンクの眼帯 【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:……。 1.……(気絶中) 【備考】 ※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。 ※『月村すずかの友人』のメールを確認しました。一応内容は読んだ程度です。 ※オットーが放送を読み上げた事に付いてはひとまず保留。 Back 日々の未来(5) 時系列順で読む 投下順で読む アンジール・ヒューレー 高町なのは(StS) 天道総司 クアットロ ヒビノ・ミライ キング
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彼が”ランスロット”を手に入れる3時間前・・・ ”彼女”が所属する時空管理局の人達は、本局より派遣された増援部隊の戦艦を 出迎えていた・・・ クロノ「これが”黒の騎士団”の所有する機動特装艦”アヴァロン”か・・・」 エイミィ「船体の大きさはうちのアースラよりも小さいですけど、数々の新装備を搭載した 画期的な新造艦なんですって、い~な~」 リンディ「エイミィさん、まずはお仕事、ね」 エイミィ「あっ、すいません・・・アヴァロンとの通信回線、開きます」 黒の騎士団 時空管理局本局総務、並びに特務戦略作戦部を総括するコーネリア提督直属の 特務師団、通称”ナイトメア”・・・ 黒の騎士団はその中に属する4番目の師団で、同総括のコーネリア提督の提唱により 各機関より優秀な若手のみを集めて昨年創設された 師団長ルルーシュ・ランペルージを初めとして全隊員の平均年齢が17歳という弱輩達ながらも 数々の難事件の解決に尽力して実績を重ね、各機関からも高い信頼を得ている 実力派の部隊である カレン「時空管理局本局第四特務師団副長、カレン・シュタットフェルト一等陸尉です ギル・グレアム提督の要請により本日付をもって皆様方と共同で任務にあたる事となりました どうかよろしく御願い致します」 リンディ「アースラ艦長、リンディ・ハラオウンです、お待ちしていました ごめんなさい、無理を言ってこちらに来て貰って・・・」 カレン「いえ、ハラオウン提督の事はコーネリア提督より伺っております とても優秀な方であると、こちらの方こそ光栄に思っています・・・ ただ、師団長と直属の第一部隊は現行の任務を継続中のため着任がしばらく遅れますが・・・」 リンディ「ええ、伺っています、カレン副長、着任の手続きを行う為にお手数ですが こちらに来ていただけないでしょうか」 カレン「はい、わかりました、ではそちらとの転移ゲートの接続コードの転送を 御願い致します、準備が出来次第そちらに伺います」 リンディ「リンディさん、御願い」 エイミィ「了解、接続コード、転送します」 カレン他数名のアヴァロンの主要メンバーがアースラのブリッジに招かれた リンディ「ではこちらの主要メンバーを紹介致します、左からクロノ・ハラオウン執務官」 クロノ「クロノ・ハラオウン執務官です、よろしく」 リンディ「次に管制官のエイミィさん」 エイミィ「エイミィ・リミエッタです、あのっ!、後でアヴァロンの中を見せてもらえますか!」 カレン「えっ?えっ、ええ・・・」 リンディ「エイミィさん?」 エイミィ「あっ・・・すみません・・・」 リンディ「・・・コホン、そして今私が預かっている嘱託魔導師のフェイトさんに その使い魔のアルフさん、それと私たちの協力者のなのはさん」 フェイト「フェイト・テスサロッサです」 アルフ「アルフだよ」 なのは「高町なのはです」 カレン「えっ!?、もしかしてこの子達も戦闘メンバーなんですか!?」 リンディ「えっ、ええ・・・何か問題でも?」 カレン「いっ、いえ・・・何でもありません・・・」 リンディ「後は・・・・・・・・・・・・」 リンディは他のアースラ管制メンバーを紹介した後、、アースラの中を案内した カレン「・・・しかしここの戦闘メンバーってうちのメンバーよりも若いんですね あたしびっくりしちゃって・・・」 リンディ「元々私たちは探査の方を主な任務としていましたから、それになのはさんと フェイトさんに関してはちょっと複雑な事情がありまして・・・」 カレン「・・・そうですか、でもあの子達の魔力とセンスは私の目から見ても 素晴らしいと思いますよ、もっと訓練を積めばうちのメンバー以上の魔導師になれると 思いますよ」 リンディ「元教導隊出身のカレン副長のお目に留まるなんて光栄ですね」 カレン「いや、教導隊出身と言われてもほんの数ヶ月居ただけですし・・・ いきなりこっちに引き抜かれちゃって”隊長やれ”ですからね・・・」 リンディ「やっぱり御苦労されている様ですね・・・」 カレン「えっ、ええ・・・そもそもうちの部隊の設立理由自体無茶苦茶ですし・・・」 リンディ「”状況に流されるままただ学び、上の者に従っているだけでは優秀な若手は 育たない、自らの意思で学び考え動く環境を作り内面を鍛える事こそ肝要”ですからね・・・ コーネリア提督らしい、といえば、らしいのですが・・・」 カレン「うちの皆もいきなり引き抜かれて提督にアゴでこき使われて・・・はぁ・・・」 リンディはカレンの肩をポンと優しく叩いた、と、その時だった エイミィ「カレン副長、アヴァロンから緊急コールです、至急ブリッジへ」 緊急の呼び出しが掛かり、リンディとカレンはブリッジに向かった アヴァロン管制「カレン副長、地球の日本地区に正体不明の転移反応を感知しました」 エイミィ「えっ!?うちのシステムには何も・・・」 カレン「アヴァロンには第七世代の自立思考型統合情報探索演算機構、通称”ドルイド・システム”を 搭載していますからね、僅かな転移反応の兆候も見逃しませんよ」 エイミィ「ほえ~、すっごいな~」 アヴァロン管制「ですが今回の転移反応は以前の転移反応とは別の物だとドルイド・システムが 判断しています、どうしますか?」 カレン「転移現出の予想時刻は?」 アヴァロン管制「約十分ごです」 カレン「・・・ここであれこれ考えていても仕様が無いわね、いいわ、出ましょう 私の第二部隊を出撃させて!第二部隊は準備が出来次第発進、対象が転移現出する前に 拘束結界を展開して押さえ込んで!私も直ぐに合流するわ!第三部隊は私の別命あるまで待機!いいわね!」 アヴァロン管制「了解!」 カレン「ではハラオウン提督、私達は出撃しま・・・!?すっ、すみません・・・ 提督の了承も取らずに勝手に決めてしまって・・・」 リンディ「ふふっ、いいのよ、頼もしいわ・・・、現場での戦闘指揮はあなたに一任します あっ、それと私の事はリンディと呼び捨てにしてもらっても構いませんから」 カレン「・・・では私の事もカレンとお呼び下さい、それでは、我々は・・・」 リンディ「あっ、待って、うちのなのはさん、フェイトさん、それとアルフさんを現場に向かわせたいのだけれど・・・」 カレン「えっ?よろしいのですか?」 リンディ「彼女達は優秀な魔導師です、きっとカレンさん達の助けになると思います、本当はクロノ執務官も 現場に向かわせたいのだけれど・・・あの子はまだ魔力が回復していないから・・・」 カレン「・・・解りました、では彼女達は私達のサポートに付いてもらいます、いいですね?」 リンディ「ええ、御願いします」 カレンは近くに居たなのは達の前に屈みこんだ カレン「現場に着いたら私の指示に従って欲しいんだけど・・・いいかな?」 なのは「はい!」 フェイト「わかりました」 カレン「では・・・えっと、リンディ・・・、さん、私たちは出撃します」 リンディ「御願いします、なのはさん、フェイトさん、アルフさん、気を付けて」 3人「はい!」 4人はアースラの転移ゲートから現場へと急行した、現場に着いた頃には既に第二部隊の魔導師達が転移反応地点を中心に 球状の結界を形成し、対象を待ち構えていた 彼女達も第二部隊と合流し、対象の転移現出を見守っていた、そして・・・ カレン「来る・・・!」 転移地点から現れたのは彼女たちが以前戦い敗れた相手・・・闇の書の守護騎士だった カレン(ビンゴ・・・!) 守護騎士達の周りを彼女達や第二部隊の魔導師達が包囲し攻撃態勢に入っていた カレン「私は時空管理局特務師団所属、カレン・シュタットフェルトです、第一級特定危険物不法所持の容疑で 貴方達を逮捕、拘束します!」 守護騎士達は今自分達が置かれている状況に驚き、愕然としていた シグナム「・・・馬鹿な・・・!」 ヴィータ「おいシグナム!!また転移反応を消し忘れたのかよ!?」 シグナム「・・・そんな筈は・・・ジャミングも仕掛けた筈なのに・・・」 ヴィータ「まずいぞ・・・こんだけの数の敵にかなり強力な結界・・・おまけにカートリッジも残り少ない・・・ どーするシグナム・・・?」 シグナムはヴィータに2発のカートリッジを手渡した シグナム「私が敵を撹乱する、お前はこれを使い結界を破って脱出しろ」 ヴィータ「・・・シグナムはどーすんだよ・・・」 シグナム「私もお前が空けた穴から脱出する、私に構うな、いいな?」 ヴィータ「・・・嫌だね、逃げんならシグナムも一緒に・・・」 シグナム「ヴィータ、我々は主を護らねばならん、何があってもだ・・・それはお前も解っているだろう?」 ヴィータ「・・・」 シグナム「お前はこの場よりの離脱を最優先に考えろ、いいな?」 ヴィータ「・・・わかった・・・」 シグナム「では行くぞ・・・ぬかるなよ・・・!」 シグナムはそういい残して飛び出していった、そして前方にいた魔導師・・・フェイトに斬りかかろうとした時・・・ カレン「・・・貴方の相手は私よ」 カレンが障壁を張り、シグナムの剣を受け止めた カレン(コイツは囮・・・多分あっちのおチビちゃんに結界を破らせるつもりね・・・なら・・・) カレン「コイツの相手は私がするわ!皆はもう一人の方を押さえ込んで!なのはさん達は皆のサポートに回って!」 カレンの指示で他の者達が一斉に攻撃を仕掛け、ヴィータはあっという間に劣勢に追い込まれた ヴィータ「くそっ、カートリッジさえあればこんな奴等なんか・・・」 シグナム「ヴィータ、今助けに・・・!?」 シグナムの前にカレンが立ち塞がった カレン「貴方の相手は私がするといった筈よ・・・行くわよ、紅蓮」 紅蓮(承知!) カレンは紅い法衣の様なバリアジャケットを身に纏っていた、そして彼女の右手には銀色の巨大な鉤手甲が 展開し、腕の部分にはベルカ式のカートリッジシステムが収められている シグナム「貴様ぁっ・・・!」 シグナムはカレンに斬りかかるが、カレンの右手から発せられる障壁に前にあっさりと弾かれ後方に吹き飛ばされた 態勢を立て直し再び斬りかかろうとするが・・・ カレン「火竜演舞!並びに閃熱衝波、同時発動!」 紅蓮(承知!) カレンの鉤手甲から薬莢と蒸気が吹き飛び、その直後に鉤手甲の周囲に膨大な魔力が発生した その魔力がやがて十数個の火炎弾と閃光を生み出し、一斉にシグナムに襲い掛かっていった シグナムはそれら全てをすんでの所でかわしていくが・・・途切れない、 いくらかわしても火炎弾と閃光が次々と襲い掛かり、ついにはかわしきれなくなって 障壁を張って身を守らざるを得なくなった シグナム(この女・・・!魔法複射の技能を持つ特異能力者か・・・!それに奴自身の 固有保持魔力量・・・ちっ、厄介な・・・!だが!!) シグナムは持っていた剣から波動を発し火炎弾と閃光をかき消した シグナム「この”レヴァンティン”には並の火炎魔法など役には立たんぞ・・・!」 カレン「・・・そうね、でも裏を返せばあなたの攻撃も私には”効き辛い”って事よ つまりあなたの”足止め”には私が最適という訳・・・」 シグナム「!!」 その時紅蓮から声が発せられた アヴァロン管制「カレン、奴等の仲間と思われる人物が一人、そちらに向かっているぞ! どうする!?」 カレン「・・・第三部隊を緊急発進させて!結界外部で対象を確保、または足止めさせて!」 アヴァロン管制「了解!」 カレン「さーて、お仲間さんもうちの部下が食い止めてくれているし、どうします? お互い全然本気を出していませんが、まぁ私は足止めに徹しさせてもらいますけど・・・ 降参するなら今のうちですよ」 シグナム「まずい・・・このままでは・・・!」 そのころザフィーラはシグナム達を助けに現場に急行していた、しかし結界外部に到達した直後、 彼は突如数名の魔導師に取り囲まれてしまった・・・ 隊長「我々は時空管理局の者だ!大人しく投降しろ!!」 ザフィーラ「何っ・・・!?くそっ、邪魔をするなぁっ!!」 シャマル「どうしよう・・・やはり闇の書の力を使って皆を助けるしか・・・」 そしてシャマルは遠く離れた海岸で事態の推移を見守り、狼狽していた・・・ しかし彼女の頭の中に突如聞き覚えのある声が響いてきた (シャマルさん・・・) シャマル「えっ・・・!?この声は・・・!」 「シャマルさん!!」 彼女が自分を呼ぶ声に驚き空を見上げると突如一人の青年が彼女の許へと降りてきた そしてその青年の姿を見て彼女は驚愕した・・・ シャマル「えっ・・・嘘・・・朱雀・・・さん・・・?」 ???「我々が放った餌に見事に喰らい付いた様だな・・・管理局も、奴も・・・」 ???「・・・ああ、八神朱雀・・・貴様の”力”とくと見せてもらうぞ・・・!」 戻る 目次へ 次へ
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クラナガンの街を巨大なガジェットⅣ型が襲撃した。ガジェットⅣ型は名称でこそ四番目扱いにされているが 実際はガジェットⅠ~Ⅲの基となった物であり、古代ベルカ…下手をすればアルハザードの技術が関わっている かもしれない非常に強力な代物であった。しかしそれもあくまで人間と同じ位の大きさである。 だが、今クラナガンを襲うガジェットⅣ型は数十メートル級の巨大サイズであり、しかもガジェットⅣ型の 特徴である魔力探知さえ防ぐ強力なステルス機能と巨体から繰り出される強力な破壊力によって管理局を翻弄していた。 「無限書庫のユーノ=スクライア先生が探して来た文献によると、敵の名は巨大ガジェットⅣ型と言うそうです。」 「そのまんまだな。」 「何でも古代ベルカの時代にガジェットⅣ型をそのまま巨大化して作れば強力な戦力になるのでは? と考えた者がおり、安易な発想ながらに実際に作ってしまった代物なのだそうです。」 「うん。そのまんまで安易過ぎるな。」 「ですが強力な敵である事に変わりありません。」 現場で事を対処していた武装局員達がその様な事を言い合っている間にも、巨大ガジェットⅣ型が 姿を消した状態で街を斬り崩して行く。それ故にぱっと見だけなら大規模ポルターガイスト現象にしか見えず その不気味さも相まって現場の士気は落ちていた。 「このままじゃいけない…。」 あんまり現場の局員が不甲斐ないので、助っ人として前線に駆り出された高町なのは一等空尉の姿が ちゃっかり存在した。彼女は最前線で勇猛に戦う振りをして、こっそりと建物の陰に隠れた。 そして周囲を見渡し、誰も見ていない事を確認するなり服の中から小型懐中電灯の様な怪しげな 機械を取り出し、空中にかざしつつスイッチを入れた。 その直後だった。眩い光がなのはの全身を包み、次の瞬間その身体を銀色の巨人へと姿を変えていた。 「あ! リリカルマンだ!」 「おお! リリカルマンが来てくれたぞ!」 銀色の肌に赤い模様、胸部にはクリスタル状の物が付いた異様な巨人。眩い輝きと共に街中に突如姿を 現した巨人に対し人々は恐れを抱くどころかむしろ誰もが歓迎していた。そして巨人は構える。 巨大ガジェットⅣ型に戦いを挑むつもりであった。 『ヘアァ!』 「リリカルマーン! 頑張ってー!」 さっきまで巨大ガジェットⅣ型に果敢に攻撃していた局員も戦闘を中止し、巨人と巨大ガジェットⅣ型の 対決に観戦を決め込む始末。おまいら働けと。しかし、巨大ガジェットⅣ型は依然姿を消したままであり 巨人も戦い難そうであった。 『ジェァ! ジュァァァ!』 巨大ガジェットⅣ型の鋭く巨大な鎌が巨人の背中に直撃した、忽ち巨人の背中から火花が散り 思わず巨人も悶えてしまう…が…その身体を切り裂かれるには至らない。ビルも容易く切断する威力を持つ 巨大ガジェットⅣ型の鎌をモロに受けているのにも関わらずにである。何と強固な身体であろうか。 『ヘァ!』 体勢を立て直した巨人は目から光を放つ。その直後だった。先程まで完全に姿を消していた巨大ガジェットⅣ型が 姿を現したのである。巨人の目から放たれる光線にはステルスを無効化する力があるのだろうか? いずれにせよ 姿を現した時点で巨大ガジェットも単なる巨大メカとなってしまう。巨人は巨大ガジェットⅣ型に掴みかかり… 『ジェアアアア!!』 甲高い雄叫びと勢い良く持ち上げ、地面に投げ落としていた。この激しい投げ技の前には重金属の塊である 巨大ガジェットⅣ型も忽ちひしゃげ、内部メカがショートしていく。そして巨人は巨大ガジェットⅣ型から 一歩下がると共に腕を十字に組んだ。 『ジュア!』 巨人の十字に組んだ手から眩い光線が放たれた! 光線は巨大ガジェットⅣ型を跡形も無く吹飛ばしていたのである。 恐るべき威力。勝利が決すると共に巨人は飛び上がり、天高く去って行った。 『シュワッチ!』 「リリカルマーン! ありがとー!」 「よし! 撤収!」 巨大ガジェットⅣ型は巨人の力によって倒され、武装局員達が撤収して行く中、何食わぬ顔で一緒に撤収して行く なのはの姿がそこにあった。 この巨人とは? リリカルマンとは? 一体高町なのはの身に一体何が起こってしまったのだろうか? 事は数ヶ月前に遡る事になる。 リリカルマン・出会い編へ続く
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業火と煙にまみれるアースラのとある一角・・・ そこに一人の男が佇んでいた・・・ 「さて、”野暮用”も片付いたし、目くらましもこの位で十分だろう。 では、本命を果たしに行くか・・・」 その男の右手には、朱雀のデバイス、ランスロットが握られていた・・・ 同じ頃、カレンやクロノ、エイミィはなのはの証言を元に八神朱雀のデータの 再検証を行っていたのだが、やはり彼のデータが見当たらず、困惑していた 「ダメ。やっぱり該当データが無い・・・どうして?地球の人達の全て個人情報は 国連のデータベースから逐一更新しているのに・・・」 「アヴァロンのデータはミッドチルダの本局から受け取った古いデータなんだけど このデータにすら彼の情報が無いなんて・・・」 「フェイト、君は以前から彼の事を知っていたんだろう?何故僕達にそれを 報告しなかったんだ?」 「そっ、それは・・・」 朱雀の素性についてクロノがフェイトを糾弾しようとした、その時・・・ 突如として発生した轟音と振動でその場に居た者達全てが床に倒れこむ 「何だ!?今のは!?ブリッジ、応答しろ!!」 リンディ同様、クロノ達もブリッジと連絡を取ろうとするがやはり一切の応答が無かった・・・ 「・・・何かトラブルでもあったのか・・・?僕はブリッジに行きます! 皆はここで待機していてください!」 「待ってクロノ君!私も行くわ!」 「私も!!」 「アタイも行くよ!」 カレンとエイミィ、そしてアルフがクロノとの同行の意を示し、彼もこれを承諾する 「・・・分かりました。フェイト、君はなのはの傍にいてくれ。状況を確認したら 僕達も直ぐに戻る。いいね?」 「・・・はい・・・」 こうしてクロノ達はなのはとフェイトを救護室に残し、ブリッジへと向かう。 だが、その途中で彼等が見たアースラの惨状に一同は呆然とする・・・ 「・・・こっ、こんな事って・・・」 アースラの廊下に充満する爆炎と噴煙・・・それらが彼等の行く手を遮り、廊下の端々では 多くの局員達が彼等に助けを求めていた 「・・・ともかく今はこの火災を何とかしなくては・・・いくわよ、クロノ君、アルフさん!!」 「ええ、分かってます!!」 「あいよっ!!」 カレンとクロノはそれぞれのデバイスを展開し、絶妙な連携で火災を鎮火させていった カレンの発生させる風の魔法で火の勢いを弱め、クロノの氷魔法で火元を一気に断つ・・・ アルフは結界魔法を張り、負傷した局員達を身を挺して護り、 エイミィもまた、局員達を安全な場所まで誘導し、クロノ達の消火作業に一役買っていた 「クロノ君!!皆を救護室に!!」 「・・・駄目だっ!!せめて付近の鎮火が済むまで待ってくれ!!」 エイミィの提案をクロノが一蹴する 「なんでさっ!?」 「この火の回り様・・・、明らかに人為的な物だ。もしかすると奴の、八神朱雀の仲間が アースラ内部で破壊活動を行っているのかも知れない・・・」 そして一方・・・ 八神朱雀の捕らえられている第二留置室・・・ そこに一人の男が突如ドアを突き破り中に入り込んでいた・・・ 「・・・無様だな、八神朱雀・・・」 男はそう言いながら右の手の平に魔法陣を発生させ、朱雀のバインドを全て解除した 「・・・貴方は、確か・・・ジェレミア・・・さん・・・?」 長時間バインドで繋がれていたので手足の感覚が戻らず、おぼつかない足取りで 起き上がりながらも朱雀は自分の目の前にいる人物にそう尋ねた 「・・・ほう、覚えていたとはな・・・まぁいい、話は後だ。行くぞ」 「・・・どこへ、ですか・・・?」 「決まっているだろう。貴様の妹や供の者の所にだ。このままここに留まっていても・・・」 「・・・妹や皆の所の戻って、今更僕に何をしろと・・・?」 朱雀は死んだ魚の様な目つきでジェレミアを見つめ、そう尋ねた そんな彼の表情を見たジェレミアは溜息をつきながら彼に悪態をつく・・・ 「ほう、そうか。ならば貴様は自身の妹の死に目にも立ち会わず、管理局の奴等の言いなりに なって只その日を生きるだけの屍の様な人生を送ると、そういう事か」 朱雀はハッとし、目を大きく見開いた 「貴様は妹や供の者が誰かに殺されてもそれを観て見ぬ振りをすると・・・? 大した物だな・・・その様な人でなしだったとはな・・・それでは貴様の妹は・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」 朱雀は怒りを露わにし、ジェレミアの胸座を掴みあげた 「・・・貴方は知っていたんでしょう!?闇の書の本性をっ!!なら今更僕達がどう足掻いたって 妹が助かる手立ては・・・!!」 「・・・それで、そう言って貴様は諦めるのか・・・?」 「えっ・・・?」 ジェレミアの意外な発言に朱雀は驚き、思わず手を離してしまう 「・・・私は以前言った筈だぞ。”運命を覆す”、と・・・。貴様の妹に降りかかっている厄災も もしかすると、振り払う事が出来るやも知れない・・・。その可能性を信じ、挑もうと・・・ 貴様はそう考えようとはしないのか・・・?」 「・・・出来るんですか・・・そんな事が・・・?」 「・・・貴様の持つ”力”を上手く使えば、道は拓けると、私はそう考えている・・・ だからこそ私は貴様を助けに来たのだ・・・」 朱雀は沈黙し、考え込んでしまう・・・ そんな彼にジェレミアはランスロットを手渡す 「・・・留まるも進むも貴様の自由だ。だが、一度失った”モノ”は二度と戻らぬ・・・ それをよく考えた上で行動するのだな・・・で、どうする?私と共に行くか、それとも・・・?」 朱雀は自身の心の中で理想と”現実”の狭間で揺れ動いていたが、彼の心の中に 優しく他人想いなはやての表情が浮かび上がり、やがて只はやてに遭いたい、 遭って話がしたい、と、その想いが彼の心を占めていった 「・・・解りました・・・。それで、先ず僕は何をすればいいんですか?」 朱雀は覚悟を決め、ジェレミアに問いかける 「・・・ようやくその気になったか・・・先ずはこの艦の非常用転移ゲートに向かうぞ。 生憎私は個人単位での転移魔法しか使えんのでな・・・ デバイスを展開しろ。ゲートに向かう途中で戦闘になるかも知れん。」 「解りました。ランスロット、頼む。」 (Yes,My lord.Bariiier Jacket,set up) ランスロットが騎士服型のバリアジャケットを展開し、朱雀の身体に纏わせた 「・・・よし、では行くぞ。私について来い。」 「・・・はい」 ジェレミアに促され、朱雀は留置室から脱出する。その直後、彼はバインドで繋がれた 武装局員達を目の当りにするのだった 「彼等は、僕が戦った特務師団の・・・」 「ああ、そうだ。目障りだったので今は大人しくしてもらっているがな・・・ 行くぞ。そんな奴等に構っている暇は無い。」 二人がその場を離れようとした時、武装局員の一人が朱雀に警告する 「貴様等・・・!こんな事をして只で済むと思っているとでも・・・!!」 朱雀はその男に申し訳なさそうに深く一礼し、その場を立ち去るのだった・・・ その頃、ルルーシュとリンディはブリッジに到達していたが、未だ通信機能が戻らず それの復旧作業に奮闘していた 「・・・つまり情報、通信系の全機能がやられているだけで、艦の管制機能は生きているのだな?」 アースラの管制員にルルーシュが問いただす 「・・・はい。他にも幾つか破壊された箇所はありますが、現在の艦の管制能力に 支障をきたす程ではありません。ただ、アースラ内部の全てのデータベースにウィルスが 仕掛けられた様で、それにより内部の状況を正確には把握出来ていません。」 「・・・そうか。ではアヴァロンと回線を繋いでくれ。私に考えがある。」 「了解!」 アースラの残存回線をアヴァロンに?げ、メインモニターにシャーリーの顔が映し出される 「ルル!どうしたの!?急にアースラの通信が途絶えちゃって・・・」 「・・・現在アースラ内部が何者かによる破壊工作を受けている・・・」 「ええっ!?それって・・・」 「話は後だっ!!アヴァロンのドルイド・システムをアースラの管制システムに繋げ 通信システムの補佐に回させろ!!最優先だ!!それと第一、第二部隊を転移ランチャーに待機、 アースラのブリッジに転移先を繋ぎ、準備が出来次第緊急発進させろ!!いいな!?」 「はっ、はいっ!!」 困惑するシャーリーに対しルルーシュは半ば強引に命令を下した (・・・敵の目的が八神朱雀の奪還だというのは容易に想像出来るが、俺が今ここを離れれば ブリッジを護る者が居なくなってしまう・・・!ちっ、手詰まりか・・・! せめてカレンやクロノ、もしくは留置室に居る第三部隊と連絡が取れれば・・・) ルルーシュの心の中に焦りの色が見え始めていた・・・ アースラ内部が大混乱に陥っている最中、救護室でクロノ達の帰りを待っていたなのはと フェイトであったが、通信機能が未だ回復しない事に焦りを感じたフェイトが 自分もブリッジに行くと言い出すのだった 「・・・おかしい。未だに通信途絶だなんて・・・ごめん、なのは。皆が気になるから 私もブリッジに行ってみる。なのはは此処で待ってて。直ぐに戻るから」 「・・・うん、気を付けて・・・」 力無く返事をするなのはが少し気掛かりではあったが、フェイトは彼女を残し 救護室を飛び出そうとした、その時だった・・・ 「・・・キャァッ!!」 「・・・えっ!?フェイトちゃん!?」 フェイトの突然の悲鳴に驚き、慌てて救護室を飛び出すなのは。 そこで見た光景に彼女は呆然とした・・・ 「すっ・・・朱雀・・・さん・・・」 「・・・なのはちゃん・・・」 ジェレミアとぶつかり、尻餅をつくフェイトであったが、事態を察知し、なのはの前に 立ち塞がり彼女の盾になる 「なのは、下がって。彼等は私が相手をするから」 「でっ、でも・・・」 フェイトの発言に対しなのははただ狼狽するばかりだった。そして一方・・・ 「チッ!ガキ共が・・・!ここは私がやる。貴様は先に・・・」 「・・・いえ、ここは自分がやります」 朱雀の甘さを知っていたジェレミアがなのは達を自ら始末しようと考えて朱雀に そう言いかけようとしたが、逆に朱雀にそれを阻まれてしまった 「・・・討てるのか?貴様に・・・。下手な甘さは自らの首を絞めると・・・」 「・・・大丈夫です。任せて、下さい・・・」 朱雀はジェレミアに背を向けたまま彼の右腕をギュッと掴みそう嘆願した 「・・・よかろう、ただし手短に済ませろ。ここで時間を食う訳にはいかぬ、分かっているな?」 「・・・ええ・・・」 朱雀はジェレミアの右腕を離し、ゆっくりとなのは達の許へと歩み寄っていくのだった・・・ 戻る 目次へ 次へ
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2008-10-20-魔法少女リリカルなのはのヴィータちゃんはアイス大好きかわいい 151 名前:学生さんは名前がない mailto sage [2008/10/20(月) 10 42 04 ID viwfSTGc0] ヴィータちゃんはイイコイイコしたい。 イイコイイコしてたら、はやてちゃんが現れて「ヴィータ、その人どうしたん?」って聞いてきて、 シグナムさんが「怪しい奴です、主は下がっててください」とか言ってきて、僕が戸惑っていたら、 ヴィータちゃんが「こ、こいつがよぉ…勝手に私の頭を触ってきたんだっ…」って言ってきて。 まぁ事実だから素直に認めたんだけど、シグナムさんが僕に斬りかかって来て、「貴様ぁぁぁぁっ」って。 僕が死を覚悟していたら、はやてちゃんが「シグナムあかんっ!」ってとめてくれたんだけど、 シグナムさんは「しかし主っ!」とまだまだとまらないご様子。 するとヴィータちゃんが「べ、べつにこの程度じゃおこらねーよ!」って言ってくれて、 それを聞いたシグナムさんが「貴様、命拾いしたな」って剣をおろしてくれたんだ。 僕がほっとしてヘナヘナになってその場に座り込んでいたら、 「うちのシグナムがごめんなぁ。立てる?」って、こんな僕に手を差し伸べてくれた人がいたんだ。 見上げると、そこには光輝いた天使が立っていた。 僕がその人に見とれていると、シグナムさんが「主!そんな奴にかまうことはありません!」って。 そこで僕はようやく我に返り、目の前にいる女性がはやてちゃんだったと認識することができた。 シグナムさんが追い討ちをかけるように「貴様!これ以上何かしたら…!」って言ってきたんで、 僕は頭の中の整理も付かないままその場から逃げだしたんだ。 あの天使は幻だったのだろうか、あのとき僕の眼に写し出された天使… はやてちゃん、やっぱり君は天使だったのだろうか? はやてちゃん、君は…君は…ぅぅう!
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更新日 対象 更新内容 2009/2/28 アイテム一覧 賢者の石追加ライフボトル追加 2009/2/28 状態異常一覧 状態異常追加氷漬け 2009/2/25 技一覧 涼宮ハルヒに技追加。大十字九郎に技追加。 2009/2/24 状態異常一覧 状態異常追加幻影 2009/2/22 ゲーム仕様 新規作成 2009/2/22 アイテム一覧 新規作成 2009/2/22 高町なのは ステータス値設定 2009/2/22 特殊技能一覧 大十字九郎特殊技能追加装備変更 2009/2/22 装備一覧 大十字九郎装備追加バルザイの偃月刀ロイガーツァールクトゥグアイタクァ 2009/2/21 装備一覧 大十字九郎装備変更探偵服→マギウススーツ 2009/2/15 参戦作品(元ネタ作品)一覧 新規作成 2009/2/15 ソリッド・スネーク 参戦作品修正メタルギアシリーズ→メタルギアソリッドシリーズ 2009/2/13 涼宮ハルヒ キャラ仕様変更SPの欄を0に変更(必要性がなくなったため)変更自体は2009/2/12に反映済 2009/2/11 トップページ トップページ下方にカウンター追加 2009/2/11 - パラメータ名変更MP→SP 2009/2/8 装備一覧 新規作成 2009/2/8 特殊技能一覧 新規作成 2009/2/8 技一覧 新規作成 2009/2/8 高町なのは 参戦作品修正魔法少女リリカルなのはシリーズ→魔法少女リリカルなのはA`s 2009/2/8 ラグナロク 特殊技能変更ステータス固定→取消レベル固定→取消 2009/2/8 伊鳥義阿武田赤音 1.名称変更剣技→刈流兵法2.刈流兵法に技を追加 2009/2/8 ALL PAGE(トップページ以外) 前のページに戻るリンクを追加 更新履歴(過去ログ)へ
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絶望の暗雲 ◆HlLdWe.oBM すっかり日も落ちて漆黒の夜の帳が下りるデスゲームの会場。 プレシアの手によって開かれたこの殺し合いも彼此20時間が経過しようとしていた。 ここまでの激戦で当初は60人いた参加者も既に生き残りは3分の1を切っている。 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 そして今そんな過酷な環境の中で生き残った4人の参加者が紅蓮の炎に包まれたスーパーの前で対峙していた。 ここまでの激戦を潜り抜けて生き残ってきただけあって4人とも名うての兵である事に疑いはない。 時空管理局が誇るエース・オブ・エース、白のバリアジャケットに身を包んだ高町なのは。 天の道を往き総てを司る男、赤い装甲を持つ仮面ライダーカブトこと天道総司。 ソルジャー・クラス1st、黒の防具に白い片翼が映えるアンジール・ヒューレー。 無限大の未来を秘めた宇宙警備隊のルーキー、銀色と赤色という特異な姿のウルトラマンメビウスことヒビノ・ミライ。 なのはとカブト、アンジール、メビウス/魔導師と仮面ライダー、ソルジャー、ウルトラマン。 ケリュケイオンを起動させてカブトに治癒魔法を行使ながら同時に周囲の様子を窺っているなのは。 体力の回復を実感しつつ意図がつかめない突然の乱入者を警戒するカブト。 弾かれたバスターソードを拾いながら自身の身の振り方に悩むアンジール。 自身の意を伝えた上での相手の反応を確かめようとするメビウス。 そんな三竦みの一翼を担うなのははこの場に飛び込んでからずっとある事が気に掛かっていた。 (もしかして銀色の鬼は殺し合いを望んでいない……?) なのはは当初問答無用にカブトを撃墜した銀色の鬼はアンジールの仲間かと思っていた。 以前仲間の弁慶や金居から「銀色の鬼は危険な存在だ」と聞かされていたのも、そのように判断する後押しになっていた。 だがその直後アンジールの攻撃を阻み、さらに戦いを止めろと言った行動を目の当たりにして銀色の鬼の真意が分からなくなった。 なのは達を欺く行動という可能性もあるが、このタイミングで仕掛ける意味がないのでその可能性は低い。 (それに、どういう意図か分からないのはもう一人いる) なのはが一瞬銀色の鬼から視線を外して新たに視線を向ける先には雑居ビルがあった。 実のところなのはは天道とアンジールの戦いに横槍が入る事を危惧していた。 その理由は周辺をサーチした時にその雑居ビルに誰か潜んでいる事を知ったからだ。 当初可能性として考えられたのはアンジールの協力者か、様子見の参加者だった。 もしも後者ではなく前者なら天道は罠が仕掛けてあるかもしれない場所に誘い込まれた事になる。 今でさえ互角であるところに横槍を喰らえば敗北は必至。 だからこそ雑居ビルに潜む第三者に注意は払って、いざとなればカブトを守るために戦場に介入するつもりだった。 ところが乱入してきたのは雑居ビルに潜んでいた者ではなく、別の方角から飛び込んできた銀色の鬼。 雑居ビルに注意を払っていたなのはとっさには対処する事ができなかったが、すぐさまカブトへ駆け寄り迎え討とうとした。 だが銀色の鬼は戦闘を止めようとしていると知って、しばらく様子見しようとして今に至る。 とりあえず雑居ビルに潜む者に関してはここまで何も行動を起こさない事からアンジールの協力者の線は薄くなっていた。 (じゃあ、いったいあのビルに潜んでいるのは――) だが悩むなのはを余所に今まさにこの均衡状態を破らんとする参加者が近付いていた。 それは雑居ビルに潜む者や銀色の鬼のような正体不明の者ではなく、なのはもよく知っている者であった。 ▼ ▼ ▼ 「さあ、みんなで協力してこのデスゲームから脱出しましょうか」 己の目的を軽く口に出して確認しながらクアットロは意気揚々と走っていた。 目の前に広がる光景は三者鼎立を形作る戦場。 普段なら遠くから眺めてちょっかいを出すところだが、今回のクアットロは果敢に飛び込んで行った。 なぜなら戦場と云っても悲観するほど最悪な状態ではないからだ。 その場にいる4人のうち高町なのはは無闇に戦いを求める性格ではなく、またアンジールも自分が説得すればひとまず矛を収めてくれるはず。 しかも先程の行動を見る限りでは正体不明の銀色の戦士は戦いを止めたいらしい。 ここまで御膳立てが整っているのなら、あとはクアットロが得意とする舌三寸で皆を説得して仲間に出来る可能性は高い。 ようやく運が向いてきたのか、お誂え向きの状況に思わず頬が緩んでしまう。 「アンジール様ー!」 まず声をかけたのは一番頼りになるアンジール。 この時既にクアットロは変装用に外しておいた眼鏡を再び付けて髪もいつものように両端で結んでいた。 ここに至って変装する理由はなく、特にこの場合は相手にすぐ自分が誰か分かってもらえる方がいい。 残念ながら服装はいつものスーツではなく学校の制服だが、それでも顔を見ればすぐに分かるはずだ。 もしかしたら高町なのは辺りは不審に思うかもしれないが、それくらい説明するのは造作もない。 「みなさ~ん!」 これで準備は整った。 あとはこれからの交渉次第――。 ▼ ▼ ▼ 「ダメだよ、そんなつまらない事したらさ」 ▼ ▼ ▼ 「――ッ!?」 それは突然の出来事だった。 4人がお互いを牽制して緊張状態に陥った戦場。 そこに乱入しようと走ってきたクアットロが――。 ――爆発と共に宙へと吹き飛んだ。 その背後では赤と黒の爆炎が立ち上っている。 さらに爆炎に煽られて大量の埃も舞い上がっている。 明らかに砲撃、しかも直撃だった。 その場にいた者は皆一様に突然すぎる出来事に注意を呼びかける暇すらなかった。 だがやはり最初に行動を起こしたのはクアットロと最も縁が深い片翼の戦士だった。 「うおおおおおおおおおおおおおおお」 この時当事者の一人であるなのはもまた突然の事態に一瞬動きを止めてしまった。 だが急転直下の戦場はなのはに考える間さえ与えてはくれなかった。 突然アンジールが悲しみの叫びを上げると、クアットロを抱えて戦線から離脱したのだ。 その様子から二人の間に並々ならぬ関係があった事は明白だが、とりあえず尋常な雰囲気ではなかった。 まだきちんと話し合いも出来てない上に負傷した身でクアットロを抱えてどこまで移動できるかどうか。 さすがにこのまま一人にするのは不味いと考えて、引き留めようとしたが――。 「アンジールさ――」 ――呼びかけようとしたなのはの声は無情に放たれた砲撃音でかき消されてしまった。 (くっ、これじゃあ……) 間断なく放たれる砲弾は着弾のたびに爆炎と爆煙を生み出し、なのは達を迂闊に動けない状態にさせるものだった。 砲撃が凄まじいといっても、なのはにとっては反射的に展開したシールドで防ぎきれる程度ではある。 だが爆発の影響で発生する炎と煙は想像以上に厄介で、一時的ではあるが視界は悪化してしまう。 そのおかげでなのはもカブトもアンジールの行方を完全に見失っていた。 それと同時にもう一人この場からいなくなっている人物に気付いた。 「おい、さっきの銀色の奴もいないぞ」 「たぶんアンジールさんを追いかけていったんでしょうね」 「お前もそう思うか。で、どうする?」 「あっちは任せましょう。私達は……」 「……この砲撃手をどうにかした方が良さそうだな」 先程の一件で銀色の鬼が実は殺し合いを望んでいない事は二人とも感じ取っていた。 伝聞の情報と直に見聞した情報では後者の方が信じられる。 それに伝聞情報の一端を要注意人物である金居が一助していた事も判断材料であった。 二人は自分達の判断を信じてこの場に残って砲撃手を倒す事を選ぶのであった。 「ん? 砲撃が止んだ……」 それはつまり反撃の時が訪れた事を意味していた。 ▼ ▼ ▼ (このままでは、終われませんわ……) 一寸先は闇。 数秒前までは意気揚々としていたクアットロは現在死に瀕していた。 至近距離で榴弾の爆発を諸に浴びた身体には目を背ける余地もないほど酷い火傷を負っていた。 艶やかだった栗色の髪の半分はざんばらに振り乱れて、もう半分は焼け爛れた顔に張り付いている。 最も爆発の威力を受けた部分には榴弾の破片が無数に突き刺さって、そこから吹き出す血は血まみれの身体をさらに赤く染めていた。 それも背後からRPG-7の砲撃を直撃したのだから当然の結果だった。 だがそこは戦闘機人。 もしクアットロが生身の身体なら直撃の時点で確実に五体は千切れて一瞬で死んでいた。 半分機械の身体だからこそ即死だけは避けられたのだ。 さらにとっさにデイパックを盾にした事も命を長らえた一因となっていた。 そのおかげでデイパックは木っ端微塵になってしまって、中身も大半が使用不能になってしまったが。 しかし即死こそ避けたとはいえ実際のところクアットロに助かる見込みはなかった。 戦闘機人ゆえに即死を免れたが、逆に戦闘機人ゆえに通常の回復手段は効果が薄いのだ。 唯一スカリエッティのアジトに行けばなんとかなるかもしれないが、どう計算しても時間的に着くまで生きている可能性は皆無だ。 一気に移動できる地上本部の転移魔法陣を使っても間に合いそうにない。 (なんで、私が、こんな目に……) 何が不味かったのだろうか。 アンジールと離れずに一緒に行動するべきだったか? シャマルと十代から目を離すべきではなかったか? もう少し違う形のアプローチをキャロに仕掛けるべきだったか? はやてを切り捨てずに利用し続けるべきだったか? ほんの少しでも『皆で協力してプレシアを倒す』などという虫の良い甘い考えを抱いてしまったのがいけなかったのか? (ははっ、いまさら悔いても仕方ないですね……そう、今はそれよりも……) もう首を動かすのも儘ならぬほど血まみれの頭を上げ、ぼんやりと霞む目を向けるとアンジールの姿が見えた。 先程から断続的に上下に揺れている自分の身体からもアンジールに抱えられている事は明白だ。 しかも背と膝下に手を入れているので、どうやら俗に云う「お姫様だっこ」という姿になっているらしい。 こんな状態でなければ何か特別な感情を抱いたのかもしれないが、今はただ虚しいだけだ。 いくら常人を遥かに凌ぐアンジールの脚力でも間に合う事は不可能だ。 なまじ頭が良いばかりにクアットロは自分が生き残る可能性が皆無である事に思い至っていた。 本当ならこのような不条理な状況に文句の一つも言いたいところだが、あいにくそんな余力も残っていない。 (いいですわ……それなら、それで私にも考えがあります……) だからクアットロは残り少ない命を糧にして静かに考えていた――どうすれば残りの参加者により大きな絶望を与えられるかと。 ▼ ▼ ▼ 「よし! 追い付けた!」 もう残り少ない変身時間を知らせるカラータイマーに焦りを感じ始めていたメビウスの目の前にはアンジールが立っていた。 あの騒動の中、メビウスは爆煙の切れ間から偶然にも戦場から離脱するアンジールの姿を見つける事が出来た。 そしてなのは達の方に目を遣って、一瞬迷った後に追いかける事にした。 確かに『銀色の鬼』と呼んできた別世界のなのはも気になるが、それ以上にアンジールが気に掛かった。 それは目の前で大切な人を失いかねないアンジールの姿にどこか不思議な共感を覚えたからかもしれない。 なによりあのような精神的に危うそうな状態で一人にする方が危険だと思ったからだ。 そのアンジールを見失う前に追いつけた事は辛い出来事が続いていたメビウスを安堵させるものだった。 「あの、すいま――」 だがすぐにメビウスは気付いた。 道路の真ん中で立ち止まっているアンジールの目の前には砲撃を受けた女性が横たわっている事に。 それが何を意味するのかは火を見るよりも明らかだった。 つまり必死の行動も実を結ぶ事はなく、ここへ来るまでに女性は息絶えてしまったと。 「そ、そんな……」 これで3度目だ。 1度目は赤コートの怪人と対峙した時に身を張って時間を稼いでくれたクロノ。 2度目はほんの少し前ゼロによって殺された壮年の戦士。 どちらもミライの目の前で死んでいった参加者――メビウスの力が、ミライの力が、後一歩及ばないばかりに。 実際どの状況でもミライのせいで二人が命を落としたとは言えない。 いつでもミライはウルトラマンとして、デスゲームを打倒する者として、精一杯やってきた。 しかし自分のせいではなかったとしても、心優しきミライは後悔してもしきれなかった。 既に先程までメビウスが抱いていた安堵は後悔へと変貌していた。 「くそっ……!」 小さな嘆きを口にしたきりメビウスはアンジールの背後に立ったまま黙っているしかできなかった。 こういう時は下手に言葉をかけるよりは黙っていた方がいい。 そう思った故でもあったが、それ以上に少し前にも同じ経験をした身としてかける言葉が見つからなかった。 静寂の暗闇の中でカラータイマーが点滅する光と音が一層虚しく感じられる。 やはりこういう時気の利いた事が上手くできない自分はまだまだだなと居たたまれなくなる。 傷心のアンジールの背中を目の前にしてメビウスは自分の不甲斐なさに打ちひしがれていた。 だから――。 「約束しよう、クアットロ」 ――その言葉と共にアンジールが振るった刃に驚かされた。 「!?」 急な下段からの斬撃に対してメビウスは反射的にメビウスディフェンサークルを展開した。 先端が欠けた大剣と光の盾がしのぎを削って拮抗状態になったかのように見えた。 しかし今のメビウスにとってその判断は誤りだった。 あまりの急展開にメビウスは失念していたのだ――変身時間の残りがもうない事に。 『ピコン、ピコン、ピ――』 刹那の拮抗を齎した∞のバリアはカラータイマーの沈黙と共にあっさり砕かれ、メビウスの変身が解けたミライに刃が襲いかかる。 バリアを張るために突き出していた右腕がメビウスブレスごとバスターソードで無残に斬られていく様子がひどくスローに見えた。 (なのはちゃん、ごめん……) 奇しくもバスターソードの描く斬撃はセフィロスの正宗が斬り付けた傷口と同じ場所をなぞっていた。 そして二度と奇跡は起きなかった。 ▼ ▼ ▼ 「アンジール、様……」 「クアットロ喋るな! 今すぐ俺達のアジトに――」 「もう、無理ですわ……この傷ではアジトまで、は……」 「そんな事はない! 俺の力なら――」 「アンジール様も、分かっているのでしょう」 「…………ッ」 「大丈夫です。私、寂しくはありませんから」 「そ、それは」 「アンジール様が生き返らせてくれる。私は、そう信じています」 「!?」 「私だけじゃありません。きっとディエチちゃんも、チンクちゃんも、そう信じているはずです」 「それは……」 「だからお別れは少しの間だけです。私達のためにも、アンジール様は……このデスゲームで最期の一人になってください……」 「……クアットロ」 「……またお会いできる時を楽しみにしています」 ▼ ▼ ▼ その瞬間が来るまでアンジールは自分の処遇を決めかねていた。 もちろんアンジールが悩む原因は天道だ。 決着は付かなかったとはいえあのままなら負けていたのは間違いなく自分だ。 しかも天道には自分と同じく妹がいるらしい。 その天道の言葉だからこそ少なからず共感できるものがあったのは事実だ。 だが一方で本当にそれでいいのだろうかという疑念も渦巻いている。 孤高を貫くか、手を取り合って協力するか。 アンジールはデスゲームに於いて重大な岐路に立っていた。 だが岐路を決するきっかけは呆気なく訪れた。 突如戦場に届いた新たな乱入者の声。 その声の主をアンジールは知っていた――いや知っているどころではない。 聞き間違えるはずがない。 それはまさしくアンジールが守らんとする者、もう唯一人となってしまった大事な妹の声だった。 だがその妹は突然の砲撃で瀕死の状態に陥ってしまった。 あの瞬間の紅い炎と赤い血を周囲に撒き散らせながら宙に吹き飛ばされるクアットロの姿が何度もフラッシュバックする。 近くにいたにもかかわらずアンジールは何もできなかった。 その直前まで天道の言葉に従うか悩んでいたせいで反応が遅れたからだ。 だから最初何が起こったのか理解できずにただ見ているしかできなかった。 そしてクアットロが地面に叩きつけられて、ようやく事態を理解した。 それからほとんど反射的にクアットロを抱えて走り出していた。 スカリエッティのアジトへ行けばまだ生きる望みはあると思ったからだ。 だが心の底ではアンジールも分かっていた。 いくらソルジャーの脚力を以てしてもクアットロはアジトに着くまでに死んでしまう。 それは逃れようのない事実だった。 だがそうだとしてもアンジールは立ち止まる気はなかった。 もう自分が知らないところで妹が死んでいくのは耐えられない。 だがそんなアンジールの行動も虚しくクアットロは最期の言葉を残して死んでいった。 クアットロの最期の表情は今まで見た事もないような笑みが浮かんでいた。 だからアンジールは決意した。 なんとしてもこのデスゲームの最期の一人になると。 それこそ自分が守れなかった妹達に出来る唯一の贖罪。 「ミライの旦那ぁぁぁ」 少し思いに耽っていると、突然それを中断させる声がした。 ふと見ると、今しがた斬り捨てた参加者のデイパックから持ち主を呼ぶ声が上がっていた。 どうやら醜い絵柄のカードからその声は発せられているようだった。 「なんで、ミライの旦那を殺したんだ」「そうだ、なんでだよ」「この鬼、悪魔」 しかし本来なら愛嬌あるその声は決意を新たにした今のアンジールにとって耳障りでしかなかった。 だから何の感情も宿さず右手を前に付きだすとアンジールはただ一言言い放った。 「ファイガ」 ▼ ▼ ▼ 全ての元凶は数時間前に遡る事になる。 「えー、なんだよ。俺が狙っていた奴ほとんど死んでいるじゃんか」 どこにでもあるような灰色のコンクリート製の雑居ビルの2階の主は3回目の放送が終わるや否や早速不満の声を上げていた。 声の主は最強のアンデッドを自負するキング。 コーカサスオオカブトムシの祖であるカテゴリーKは未だ放送前のメビウスとの戦闘の傷を癒している最中であった。 1万年ぶりの敗北を味わったせいかキングを着飾る赤ジャケットと色とりどりのアクセサリーもどこかくすんで見える。 だが不満の声が上がったのは敗北による不愉快に加えて先の放送が原因だ。 実はこの放送でキングが目を付けていた参加者が大量に死んでしまっていた。 浅倉にはもっと暴れてもらって是非とも非道な仮面ライダーとして天道と対決してもらいたかった。 ミラーワールドで新たな殺し合いを開いたまでの首尾は良かったが、どうやらその戦いで死んだらしい。 自分で開いた殺し合いで自分が死んでは洒落にもならない。 キャロもあそこまで追い詰めて覚醒させてから全く会えなかった。 出来る事なら天道と再会させたかったが、それももう叶わず。 ルーテシアとフェイトも伝え聞いた話や『CROSS-NANOHA』の内容から想像するに、キャロと同様に心を抉ればさぞかし面白いものになったかもしれない。 結局その二人には一度も会う事もないままどこかで死んでしまった。 そしてルルーシュとシャーリー。 せっかくゼロの格好を手に入れたのだから是非とも二人に会って反応を楽しみたかった。 特にシャーリーはどんな顔をするのか想像するだけでワクワクしていたほどだ。 だがそれも二人の死亡によって無駄になってしまった。 しかもこれで生き残っている参加者の中でゼロの事を直接知っている者は誰もいなくなってしまった。 なんともキングにとっては不愉快な事ばかりであった。 メビウスとの戦闘のダメージはアンデッドの回復力と手持ちの『治療の神 ディアン・ケト』を連続使用する事でほぼ回復した。 もうすでに普通に動く分には問題ないが、完全回復まではもう少しかかりそうだ。 もし今戦う事になれば雑魚相手なら支障はないが、メビウスやジョーカー相手だと少し厳しいかもしれない。 だが先程までと違って今のキングにはこれと言って急ぐ理由はなかった。 とりあえず反応が気になる参加者のほとんどが死亡した事で新たな獲物が欲しいところだ。 雑居ビルの近くをかなりの速度でアンジールが走り去っていったのはそんな時だった。 (へぇ、しばらく見ないうちに派手に戦っているじゃん) 大通りを一心不乱に北進するアンジールを追跡する事数十分。 追いついた先で繰り広げられていたのは仮面ライダーとソルジャーの戦いだった。 その様子をキングは近くの雑居ビルに潜んで観察していた――どうすればより面白くなるかを考えながら。 だがキングが介入する前に突然乱入してきた人物によって戦いは中断してしまった。 その人物はキングもよく知る人物。 放送前に一戦交えてキングに苦汁を嘗めさせたウルトラマンメビウスことヒビノ・ミライだった。 そのせいでこの場は膠着状態になってしまったが、その均衡は思わぬ形で崩れる事になった。 (ん、誰か来た?) 常人を遥かに上回るアンデッドの聴覚が捕らえたのはクアットロの足音だった。 クアットロに関しては『CROSS-NANOHA』で既に把握していたのですぐに分かった。 特徴的な敵方として、またある意味自分と似た者だったというのがすぐ分かった一因だ。 そのクアットロがどうして急いで戦場に向かっているのか、その理由はすぐに分かった。 『それから、あの銀色の……どうやらアレも殺し合いには乗って居ないように見えますけど……』 『――上手くいけば、この場の全員を仲間に出来る……?』 その言葉だけならまだ4人を騙して上手く取り入ろうとしているのかと思った。 だが次の一言でキングの行動は決まった。 『さあ、みんなで協力してこのデスゲームから脱出しましょうか』 そしてキングはクアットロを砲撃した。 理由は簡単。 あのままクアットロに説得の機会を与えればせっかくの火種が台無しになってしまうからだ。 そうなる前に自ら手を出して火種を作る方が面白くなりそうだった。 結果は上々。 クアットロはRPG-7の直撃を受けて死亡、アンジールはそのクアットロを抱えて離脱。 それを追いかけてメビウスも離脱。 ついでに殺害ボーナスも手に入った。 予想外に場が一転したのでキングとしては満足だった。 「さて、どうしようかな」 この場に残っているのは高町なのはと天道総司。 二人にとって今のキングが扮しているゼロは完全に敵だ。 しかもゼロの衣装を解いても放送でペンウッドとC.C.の名前が呼ばれた以上二人ともキングを味方とは思っていないだろう。 それにRPG-7も殺傷力のある榴弾は全弾使い切って残っているのは照明弾とスモーク弾だ。 それならそれでアンデッドの姿に戻って戦うのも一興だが、それでは芸がない気もする。 「なにか面白い物ないか……ん、あれって……」 銀色のトランクケース。 それは砲撃の影響で誰かのデイパックから零れたのかキングの足元に転がっていた。 さっそく中身を確認してみると、キングは思わず目を輝かせた。 そこに入っていた物は銀色に輝くベルトだった。 「やった、良い物見っけ!」 その笑顔はまさしく面白い玩具を見つけた子供のような純真な笑みだった。 【1日目 夜中】 【現在地 D-2 スーパー前】 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康、少し満足 【装備】ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル、ゼロの衣装(予備)@【ナイトメア・オブ・リリカル】白き魔女と黒き魔法と魔法少女たち、キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、おにぎり×10、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ボーナス支給品(未確認)、ギルモンとアグモンとC.C.のデイパック(道具①②③) 【道具①】支給品一式、RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、トランシーバー×2@オリジナル 【道具②】支給品一式、菓子セット@L change the world after story 【道具③】支給品一式、スティンガー×5@魔法少女リリカルなのはStrikerS、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、治療の神 ディアン・ケト(ディスクにセットした状態)@リリカル遊戯王GX 【思考】 基本:この戦いを全て無茶苦茶にする。 1.デルタのベルトで遊ぶのも面白そうだね。 2.『魔人ゼロ』を演じてみる(飽きたらやめる)。 3.はやての挑戦に乗ってやる。 4.ヴィヴィオをネタになのはと遊ぶ。 【備考】 ※キングの携帯電話には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを刺殺する瞬間の画像』『高町なのはと天道総司の偽装死体の画像』『C.C.とシェルビー・M・ペンウッドが死ぬ瞬間の画像』が記録されています。 ※全参加者の性格と大まかな戦闘スタイルを把握しています。特に天道総司を念入りに調べています。 ※八神はやて(StS)はゲームの相手プレイヤーだと考えています。 ※PT事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康、疲労(小)、変身中(カブト) 【装備】ライダーベルト(カブト)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カブトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.砲撃手を倒す。 2.一応あとで赤と銀の戦士(メビウス)の思惑を確かめる。 3.高町と共にゆりかごに向かい、ヴィヴィオを救出、何としても親子二人を再会させる。 4.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。 5.エネルを捜して、他の参加者に危害を加える前に止める。 6.キングは信用できない。 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※PT事件とJS事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 ※なのはとヴィヴィオの間の出来事をだいたい把握しました。 ※アンジールは根は殺し合いをするような奴ではないと判断しています。 ※ゼロの正体はキングだと思っています。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、バリアジャケット展開中 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、弁慶のデイパック(支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER) 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。絶対にヴィヴィオを救出する。 1.砲撃手を倒す。 2.出来れば銀色の鬼(メビウス)と片翼の男(アンジール)と話をしたいが……。 3.天道と共にゆりかごに向かい、ヴィヴィオを探し出して救出する。 4.極力全ての戦えない人を保護して仲間を集める。 【備考】 ※金居とキングを警戒しています。紫髪の少女(柊かがみ)を気にかけています。 ※フェイトとはやて(StS)に僅かな疑念を持っています。きちんとお話して確認したいと考えています。 ※ゼロの正体はキングだと思っています。 【チーム:スターズチーム】 【共通思考】 基本:出来る限り全ての命を保護した上で、殺し合いから脱出する。 1.まずは現状確認。 2.協力して首輪を解除、脱出の手がかりを探す。 3.出来る限り戦えない全ての参加者を保護。 4.工場に向かい首輪を解析する。 【備考】 ※それぞれが違う世界から呼ばれたという事に気付きました。 ※チーム内で、ある程度の共通見解が生まれました。 友好的:なのは、(もう一人のなのは)、(フェイト)、(もう一人のフェイト)、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、(シャマル)、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、(キャロ)、(ギンガ)、ヴィヴィオ、(ペンウッド)、天道、(弁慶)、(ゼスト)、(インテグラル)、(C.C.)、(ルルーシュ)、(カレン)、(シャーリー) 敵対的:アーカード、(アンデルセン)、(浅倉)、相川始、エネル、キング 要注意:クアットロ、はやて、銀色の鬼?、金居、(矢車)、アンジール それ以外:(チンク)・(ディエチ)・(ルーテシア)、紫髪の女子高校生、(ギルモン・アグモン) ▼ ▼ ▼ 赤く立ち上る炎を背に受けて天使の姿をした悪魔は歩き出す。 炎の原料となるのはファイガによって燃やされたカードと、その持ち主のなれの果てである死体と荷物。 「悪魔か、それでもいいだろう」 亡き妹達の願いを叶えるなら天使でも悪魔でもなんだっていい。 「悪魔なら、悪魔らしいやり方で叶えるだけだ」 もうこの手に誇りも夢もない。 その象徴だったバスターソードは最期の一撃で砕けてしまった。 今まで戦闘でそこまでダメージがあったのだろうか。 だが逆に踏ん切りがついた。 もう今の自分にはあの剣は似合わない。 今の自分にはこの『反逆』という名を冠する剣の方が似合っている。 そうだ、先程までの悩んでいた自身に反逆するには実に相応しい。 幽鬼のように歩き出した今のアンジールには夢も誇りもない。 今のアンジールにあるのは亡き妹の願いという名の呪縛だけだった。 【1日目 夜中】 【現在地 D-2 東部】 【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(大)、深い悲しみと罪悪感、脇腹・右腕・左腕に中程度の切り傷、全身に小程度の切り傷、願いを遂行せんとする強い使命感 【装備】リベリオン@Devil never Strikers、チンクの眼帯 【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:最後の一人になって亡き妹達の願い(妹達の復活)を叶える。 1.参加者の殲滅。 【備考】 ※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。 ※『月村すずかの友人』のメールを確認しました。一応内容は読んだ程度です。 ※オットーが放送を読み上げた事に付いてはひとまず保留。 【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 死亡確認】 【全体備考】 ※クアットロの荷物は砲撃で木っ端微塵になりました(それなりに強度のある物なら残っているかもしれません)。 ※D-2東部の路上でミライの死体と荷物が全て燃え尽きました。なお近くに折れたバスターソードが放置しています。 【リベリオン@Devil never Strikers】 アンジールのデイパックに転送されたボーナス支給品。 「反逆」の名を冠した大剣。 Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ 時系列順で読む Next H激戦区/人の想いとは Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ 投下順で読む Next H激戦区/人の想いとは Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ アンジール・ヒューレー Next Mの姿/鏡 Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ 高町なのは(StS) Next Mの姿/鏡 Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ 天道総司 Next Mの姿/鏡 Back Kな魔王/ミライノヒカリ キング Next Mの姿/鏡 Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ クアットロ GAME OVER Back Aの残光/夢と誇りをとりもどせ ヒビノ・ミライ GAME OVER